いやーワンマンライブ。最終的に2時間半に及ぶ、大満足の内容でした。開演ギリギリくらいで飛び込むつもりが、京浜急行の遅れのおかげで冒頭を聞き逃してしまった！ しかもそれが俺にとっての初体験となる新曲「∞changing∞」だと知ってショック！ ……ところがラッキーなことに、後から聴くことができるのですけど。
ゆっくりめのナンバー数曲→キッズダンサーと踊りまくり→ソロコーナー→座ってしっとりと→人気のシングル曲→メンバーで相談しあって決めたラスト曲「live」→アンコールは「だって女の子なんだもん」→PV映像収録の為新曲「∞changing∞」をもう一度→「だいじょうぶ！マイフレンド」で締め、といった内容でした。
いやーもう、改めてANNAさんの歌唱力、表現力に惚れ直しました。圧倒的に圧倒されました。黒人シンガーを呼び入れての「I'll be there」とか、アイドルとかのレベルじゃない、間違いなく。誤解を恐れずに言えばちょっと引くくらいの物凄い魅力でした。アニソン好きであの場にいた人々は度肝抜かれたんちゃうか。すごかったです。しかもダンスも上手いの。ソロコーナーでIzumiさん、Ruriさん、ANNAさんの順でダンスを披露したんですけどむちゃくちゃ凄かった。これまた見入った。顔が可愛くて、ちゃんとしゃべれて、歌とダンスが上手くて、なんで天下取れへんのやろうと素直に思いましたよ。ANNAさん最高。恐るべき19歳です。
IzumiさんもMAKOさんもRuriさんも痩せ過ぎですよ。本人たちの希望ではなかろうけども、あんな半裸みたいな格好させられてるのに、あの痩せ過ぎは別の意味で目に毒です。美味しいものをおなかいっぱい食べさせてやりたいと素直に思いましたね。あとTomoyoさんのドラムソロに感動しました。情熱的なドラム演奏もそうですけど、ドラムセットからマイクなしでこちらに大きな声で一生懸命話しかける（叫びかける？）ところに。MCでのしとやかなしゃべり方と正反対で素敵でした。さすがリーダー。
MAKOさんのコーナーではアニソン好きの皆さんが大盛り上がりでした。他の4人が「親衛隊」として呼び込まれ、ポンポンを持って踊るんですが、途中まで「イヤイヤやってる」っていう設定なんですね。無表情で。それが可笑しかったです。最後は全員笑顔になるのが余計に可愛らしく見えた。そして曲が終わった後、Izumiさんが忌々しそうに（これ見よがしに）ポンポンを投げ捨ててるところもまた可笑しかったです。
俺としてはファーストアルバムの収録曲をもっとやってくれたらなと思いましたけど、それでも大満足でした。途中衣装替えで引っ込んでた時間も含めると2時間半ですからね。良かったなぁ。
彼女たちって、同じ「本物のプロのアイドル」という共通点はあるけれども、Perfumeとちょうど対極の位置にいるんだなぁ、なんてことをぼんやり考えてしまいました。Perfumeが完全に「アイドルとしてのアイドル」を演じてるサイボーググループなのに対して、BON-BON BLANCOは今の音楽業界ではアイドルグループとしてしか生きられないけれども、もっともっと本人たちの中に表現したいもの、伝えたいメッセージがある集団なんだな、って。以下全くの想像なんですけど（気持ちの悪い妄想ですけど）、彼女たちは自分たちのやりたい方向性をスタッフと充分話して、ひとつひとつ積み上げてきて今日のライブを迎えたと思うんです。そりゃあ本意でない衣装を着させられたりはするけど、例えば好きな音楽に合わせてソロでダンスで表現してみたいとか、目いっぱい歌うために黒人シンガーとデュエットしたいとか、なんかそういうこと。そしてスタッフもそれをできる限り許容しつつ、かといってアイドルファンから見放されないように最低限のしばりは保ちつつ、BON-BON BLANCOという作品を作り上げてるんだなぁ、って。入場時にフライヤーと一緒にサイリュームライトが配られたんですが、すごく象徴的に感じました。アイドルコンサートとして盛り上げたい興行側の意思と、最高の音楽をライブで表現したいメンバーと。なんつってまぁ、単純にPV映像収録の為のグッズだったのかもしれませんけど。
何もかもがアイドルコンサートの枠に収まってない感じで、そのいびつさがすごく印象的な夜でした。彼女たちに一番似合うのは……それこそ夏のロックフェスなんだと思います。その点に、なんだかすごく自信があります。
素晴らしい夜でした。願わくば次のシングルが少しヒットして、BON-BON BLANCOの活動が一日でも長く続きますように。セットリストは……多分覚え書きRさんにアップされると思うのでそちらをご覧くださいませ（すみません）。
http://d.hatena.ne.jp/bonbonblanco/
あと、全然関係ないですけど鈴木杏さんが観に来てたみたいですよ。2階から降りてきたところを目撃しちゃいました。見間違いだったらすみません。
