傀儡音楽

かいらいおんがく

声という類まれなる天性の才能を持つ5人のアイドル歌手

アイドル歌手の生まれ持った才能の一つに「声」ってあると思うんです。こればっかりは努力でどうにかなるもんじゃない天性の才能。でも、実際のところ定量化できない部類の特徴なので、天性の声か否かっていう明確な線引きはできません。あくまでも個人の趣味になっちゃう。

なので今日はあくまでも俺の趣味で、「この声は本当に生まれ持った才能だよね!」って感じる人を5人紹介したいと思います。この声の持ち主というだけで、この人はアイドル歌手としてオールオッケー、っていう5人。あくまでも個人的な趣味ですけどね。

ハロプロのユニットの楽曲を多く聞いていると、つんく♂のアンサンブルに対するこだわりの強さなのか、いろんな声を楽曲のしかるべき場所に散りばめていて本当に魅力たっぷりだな、って感じるじゃないですか。ピンで聴くには弱い声も、最適な場所に割り振られていると物凄く輝いてみせる。……でも今日は、そういう「いろんな声の中にあるからこそ魅力的に感じる声」の話じゃなくて、それ一本だけでまごう事なき輝きを放つ声、の話です。

溝手るか(SUPER☆GiRLS)

赤い情熱(溝手るかver.)

赤い情熱(溝手るかver.)

SUPER☆GiRLSの中で最もケチャを集める女。……ってその理由は単に落ちサビを任されることが最も多い、というだけかもですけども。新メンバー加入後の曲はそうでないことも多いんですが、スパガの曲で一番魅力的に光ってるのは溝手さんの声。実際スパガの曲が好きって人は溝手さんの声が好き、ってこと多いと思んじゃないかなぁ。一つの声の中にかすれと強さの両方が混じっていて、ほかの誰にも代えのきかない魅力になっています。

Maika(Mi)

M-1

M-1

テレビ番組「あいのり」のテーマソング「未来の地図」の人、といえば伝わりますでしょうか。自分はその番組一度も観たことないんですが、I WiSHの「明日への扉」の後のテーマソングで、声質が似ていることで話題になったような記憶があります。Miはロックバンドなのでアイドルじゃないような気もするのですが、自分が唯一生で観たのがavex主催の「Girl’s BOX」の正月のライブだったもので。伸ばすところで細くなりつつもかすれはしない透明感のある声。武藤彩未ちゃんは結構、Maikaさんに似た声だなぁと思いながら聴いてるんですが。「風のしっぽ」とか。

misono(day after tomorrow

single Best

single Best

辞める辞める詐欺犯、みたいな扱いをされていて本当に悲しい。彼女もまた天性の声の持ち主です。あの声質、声量であの歌の上手さで、天下が取れないんだから芸能界って恐ろしいところだなぁと。day after tomorrow時代は、音源が欲しいと思っても発売されているのがCCCDでいつもいらいらしてましたね。バッシングに負けないで歌ってほしいな、と強く思いつつも、反面最近の音源を聴こうとしてない自分もいるわけで。でも歌うのをやめちゃうには勿体ないと心から思います。

藤本美貴

Miki 1

Miki 1

ごまっとうの三人……後藤真希と、松浦亜弥と、藤本美貴。こうして並べると、パフォーマーとしてのカリスマ性の面で少し二人にひけをとっているみたいに評価されているのかもしれませんが……どうしてどうして。彼女の声はハロー!プロジェクト全体の中でも随一と言っていい、本当に稀有な美しさと強さを持っていたと思います。モーニング娘。在籍時の曲を聴いてても、彼女のソロパートが始まった途端ちょっとボリュームが上がったみたいな、明るいと思っていた場所にさらに強いスポットライトが当たってびっくりするみたいな、そんな衝撃が常にあります。ハロプロの歴史の中で彼女の声についてはもっと語られてもいいと思うなぁ。もっともっと歌ってほしいです。

荻野目洋子

ノン・ストッパー[+10]

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最後の一人が荻野目洋子さんだと、老害オジサンの懐古趣味みたいに思われちゃうかもしれませんが……。やっぱり彼女の声の強さは偉大だと思います。フォロワーの現れようがない孤高の才能。「ダンシング・ヒーロー」を除いて彼女のヒット曲をカヴァーする人がいないのも、もしかしたら彼女の声の強さによるものなのかもしれません。



某アイドルグループのアルバムを聴いていて……。ファーストでもないそのアルバムの1曲目、音もメロディもかっこよくてワクワクしながら聴いてるんですけど、パートごとに歌うメンバーが入れ替わっても入れ替わっても、ぜんぜん「真打ち」が出てこないまま曲が終わる、なんて体験をするんですね。そのアルバムを何度聴いてもそう思っちゃう。やっぱり歌手のグループとしてスターになりたいなら、一般の女の子と同じレベルの歌で終わってしまうのでは物足りない。でも、彼女たちは悪くないんです。努力とか誠意とかの問題じゃないんです。「なんであなたは背が2メートルないの?」って尋ねてるのと同じくらい、生まれ持った才能の話ですから。

天才的に可愛らしくて、しかも天才的な声。そんな人にはやっぱり、アイドル歌手になって欲しいなぁ。そしてたまにでもいいから歌い続けてほしい。世の中のアイドル運営の人にも、そういう才能に出会った時には絶対に離さないで、全力で世に送り出してほしい。天性の才能をアイドルにできるのは、そしてアイドルをスターにできるのは、やっぱり運営の人たちの力だと思うので。

長文をお読みいただきましてありがとうございました。