大島麻衣さんの「メンドクサイ愛情」、皆さん聴かれました?
AKB48からいち早く卒業、かつ一線で芸能活動続行という実はわりと珍しいパターンの大島さんが、満を持してのソロデビューなわけですけど、それに際してこの曲できたか、この方向性で来たか、っていう驚きは正直少なからずありますよね(俺だけか?)。
大島さんが世の中的に最も話題になったのは、AKB48関連を除けばバラエティ番組「オジサンズ11」での「ミニスカートをじろじろ見てくるオジサンは痴漢だ」発言と、それに付随したブログ炎上だと思うのね。その時さんざん「見られるのがイヤならミニスカート履くな」みたいな言われ方をしたわけですけど。
この曲の衣装、むちゃくちゃ短いミニスカートですからね。足もあげつつ、それこそ中まで見えちゃうんじゃないかっていう挑発っぷり。かといってお色気路線ではなくて、「可愛い格好を追求したらこうなっちゃったんです」的な服装で。
しかも歌詞がまた挑発的ですよね。別れた男に対するメッセージって世界観は決して珍しくないんですけど、ここまで完全に、未練を微塵も感じさせない、元カレ全否定ってパターンはかなり稀有なんじゃないかと。「見返したいわけなんじゃない」で始まって、でも少しぐらいは気になっちゃうんですっていう部分を垣間見せてくれるかと思ったら、全くゼロですからね。ツンデレを期待したらツンのみ。
AKB48の中でも正統派美人だった大島さんに、一度ついてしまった「オジサンを痴漢呼ばわり」のイメージをどう利用するかがポイントだったとは思うんですけど、ここまで徹底的に押し出しちゃうっていう戦略が、彼女にとってプラスなのかどうかわからない。実際今、ツンのみのアイドルってのは空席なのかもしれないけど、実際に需要があるのか。アイドルファンのうち、こういう世界観の詞世界を面白がれるのって、一部の「楽曲派」気取りの人たちだけじゃないのかなぁ? この路線でのブレイクするしないにかかわらず、大島さんの次の曲がどんな路線なのか気になります。「オジサンを痴漢呼ばわり」の人にツンツンの曲を歌わせる……かなりギャンブルだったと思うなぁ。
なんだかホリプロって相変わらず歌手とそのCDの扱いが下手だなぁって気がするんですけどね。ホリプロのアイドルで歌で大ヒットって居たっけなぁ? ぶっちゃけ掘ちえみぐらいしか出て来ない……のは俺の知識の問題だけど。同じAKB48×ホリプロのQueen & Elizabethなんて、このAKB48大盛況の世の中でも全く話題にならなかったでしょう? なんだか勿体無い気がします。
テレビの歌番組でミニスカの衣装で歌う大島さんは、正直声の安定性が微妙に不安で……でもあれは逆に「こんな風に不安定ならCDで聴いてみたい」って思わせるわけのわからない強さがありました。このご時世、収録系の歌番組なんて全然口パクでもOKなのに、それをせず、聞いててちょっと揺らぎがあるぐらいでオンエアさせてるのは……何か意図があるんだろうな、って勘ぐっちゃった俺です。決してイヤイヤ歌わされているようにも見えなかったし、ぜひとも今後とも、少しゆっくりでもいいからコンスタントに曲を出して欲しいなと思いましたね。
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なんだかたくさん腐しちゃったみたいになったけど、この曲が嫌いかっていったら全然逆。AKB48関連で言えばもっとも口ずさんでる1曲です。歌詞も曲も最高! 俺の今年のゴールデンアイドルポップス大賞、またはまだ見ぬアイドル関連楽曲大賞のノミネート曲です。大好きです。