傀儡音楽

かいらいおんがく

ハロプロ楽曲大賞はネット向き

 ハロープロジェクト(以下ハロプロ)関連の作品とハロプロ楽曲大賞という企画。どちらもすごい。何がすごいって、ほかのジャンルでは同様の遊びが成立しないんですよね。そこがすごいなぁと。

 ひとつのプロダクションから出される一年間の大量の作品の中から、一番人気のあったものを決定するという企画なわけです。まず、そんなに大きなプロダクションがないんですよね。正確にはプロダクションを意識させるプロダクションというのがない。例えばホリプロ所属のタレントかどうかなんて、多くの人は意識してないですよね。吉本興業ですらあやふやだと思います。アイドルの場合は特に、小さなプロダクションや事務所に所属してるコも多いですしね。
 実際にはハロプロのとこだってそんなに大きくはないんでしょうけども。

 ジャニーズだったら可能かもしれません。ジャニーズもまた、ハロプロと同様に音楽(CDなどの音楽作品やライブ活動)にこだわってくれているプロダクションですから。所属タレントも多く、楽曲も質が高いですよね(高い……と思うんですけどそんなことないですか? 俺最近の「青春アミーゴ」とか「ORANGE」とか好きだなぁ)。
 ところがジャニーズの場合、楽曲的な観点からいくとファン同士の繋がりが希薄なんですね。繋がりというか、別のファンが楽曲をどう評価しているか、みたいなことにあまり興味がないんですね(……多分。興味がないっぽく見えるんですけど……そんなことないですか? 俺が知らないだけかなぁ?)。ハロプロにとってインターネットでの情報流通ってのは必要不可欠な要素ですけど、ジャニーズはそれほどではない、って感じます。「ジャニーズファンサイト界のカリスマ管理人」とかあんまり居ないでしょ? 地方のオリキの偉い人は居たとしても。
 
 ハロプロ以外のアイドル作品の一等賞を決める企画ももちろんあるんですよ(→ゴールデンアイドルポップス大賞)。ところが今度は「ほとんどの作品を網羅して体験している人が少ない」っていう壁にぶちあたっちゃうんですね。やっぱりノミネートされている候補作品の半分くらいは体験してもらって、その上で選考したい(してもらいたい)じゃないですか。

 J-pop全体となると範囲が広すぎちゃうんですよね。各人が選考した曲を集めてみても評が割れすぎてしまって、100人投票した中で10票獲得して1位、みたいな形にどうしてもなってしまう。いや、新聞会社やテレビ局の企画じゃあるまいし、それはそれで全然正しいと思うんです。でもやっぱりハロプロ楽曲大賞みたいな「なるほどー、うぉー」って結果にはならないんですよね、どうしても。

 そういう意味で、ハロプロ作品ってのは、インターネットで遊ぶのに最も適しているってことですなぁ。もちろん、旗を振っている人のカリスマ性によるところも大きいですけどね。無名な俺なんかがやっても誰にも相手にされないわけですし。

 今週末は第4回ハロプロ楽曲大賞2005発表。楽しみですね。
 
 
<追記>
俺は「インターネットでの楽曲大賞企画が成立する(してる)のがハロプロ楽曲だけ」って話をしてるだけですから! ジャニーズとか他のアイドルとかとその他の面で比較したつもりもないし、優劣うんぬんの話なんて書いてないですよ! あと俺の知識が足りてないのも充分承知してますから!(05/12/08 am00:21)