傀儡音楽

かいらいおんがく

ハロプロ楽曲大賞10周年記念 ハロプロシングル大全集!! 私の投票

http://www.esrp2.jp/hpma/10th/
参加しました! こんな結果になりました!

5位(1点)ALL FOR ONE & ONE FOR ALL! /H.P.オールスターズ

ALL FOR ONE & ONE FOR ALL ! (通常盤)
ハロー!プロジェクトという世界の素晴らしき究極点のひとつ。この曲のPVの、モーニング娘。1期から順に現れるあの隊列を、あのダンスを観ることで湧き上がるあの感動っていうのは、ハロプロファンに与えられるご褒美みたいなものだと思ってます。全員知ってる、全員好き! ……みたいなこの豪華な満足感。冬ハロ夏ハローで歌われるたびに、ああこの曲があってくれて良かったと思います。今はもう歌っているメンバーがガラリと違うこととか、当時からPV以外であのメンバーがフルで集まったことがなかったという伝説とか、そういうの全部含めて大好きです。

4位(1.5点)あなたなしでは生きてゆけないBerryz工房

あなたなしでは生きてゆけない
アイドル歌謡曲としてはある意味で超王道の、「年端も行かない女の子に永遠を歌わせる」という儚さをこれほどまでに美しく結晶化させた曲はなかろうと思います。毎年毎年ハロプロ楽曲大賞に投票していて、Berryz工房デビュー以来Berryzの曲をセレクトしなかった年なんか無かった俺から見て、デビュー曲であるこの曲を超える作品をBerryzはいまだに上梓できていないのかって言ったらそんなことないような気がするのですが、俺の頭の中に耳を澄ませて、どの曲が一番特別だったかと尋ねるとやっぱり選ばざるを得ないそんな1曲。イントロが流れた瞬間のほんの少しだけ鳥肌がたつような感じ。曲終わりのあっけなさにほんの少しだけ置いてけ堀を食ったような感じ。そういうの全部含めて大好きです。

3位(2点)FIRST KISS/あぁ!

FIRST KISS
この曲もまた「年端も行かない女の子にはすっぱな恋を歌わせる」っていう、アイドル歌謡曲のもっとも魅力的な輝きのひとつを表現した曲。正直なところ当時は、ハロプロキッズの2人について何もわかってなかったし、ただ中心に置いた田中れいなを盛り上げるために添えられた花なのかと思っていたわけですが、今となれば──「ハロー!プロジェクト」という物語がこんな風に紡がれた今になってみれば、絶対欠けることの許されない大事なパズルの1ピースだったと気づかされる、そんなふうに思わされます。けれんみたっぷりの展開とストリングスの印象的な音づくり。揺らぎと掠れギリギリの、それでも印象深い魅力のある3人の声のアンサンブル。そういうの全部含めて大好きです。

2位(2.5点)真夏の光線モーニング娘。

真夏の光線
もしもモーニング娘。が「LOVEマシーン」で大ブレイクすることがなかったら……アルバム3枚程度で終焉を迎えるアイドルグループで終わってしまっていたとしたら……俺のようなアイドル歌謡曲好きの人間がしったかぶりして、「アイドル歌謡曲好きなんだ? あのグループだったら、そんなに有名じゃないけどこの曲を薦めるよ」なんて具合に選んでいたかもしれない1曲(誰でも知ってる有名曲じゃないからこそ、自分とそのほか少数の人だけが知ってる宝物的な、誰かに教えられること自体で自慢げになれるような、という意味です)。ぶっちゃけて言えば、ハロプロらしいアイディアというか練られた企画というか、「ここがフック」的な目立つ部分……みたいなもののない、ただ単純に綺麗で清清しいアイドルポップス。いいメロディといいハーモニーがちゃんと感じられる超優等生な1曲です。実はOLのカラオケでも人気があるところとか(この曲歌ってもらうと超トクした気がする)、PVでまだ珍しかった水着のメンバーが観られるところとか、そういうの全部含めて大好きです。

1位(3点)Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜/モーニング娘。

Mr.Moonlight?愛のビッグバンド?
俺がアイドル歌謡曲を総合芸術だと呼ぶ際のお手本のような、誰にも文句言わせない強い力を持つザッツ・エンターテイメントな1曲。2位の「真夏の光線」と正反対の、超超企画モノなわけですが、いまだにこれと同じ世界観をシングルで世に出してヒットさせられる後続は現れないことを考えると、モーニング娘。の強さってものがどうしたって明確に際立ってしまうなあと思います。単に宝塚をやってみましたに留まっていないし、その後のハロプロの幅を何倍にも広げるきっかけとなっていることは明白。俺が生まれて初めて観た冬ハローで(しかもたまたま最前列で!)、ラストのこの曲を体験した時のあの打ち震えるような感動が忘れられません。初期のモーニング娘。におけるセンター争いというものの面白さ(あるいはスポットライトをあてるメンバーを変えることによるバラエティ感)、その後のセンター争いという時代からはずれるモーニング娘。の屋台骨を担う5期の(高橋愛の)デビュー作であること、そういうの全部含めて大好きです。

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この「ハロプロシングル大全集!!」にはミュージックビデオ部門がないということで、CD作品としてにとらわれず、映像と、そしてステージパフォーマンスを含めた「ハロプロの曲としての力」を総合的にとらえてランキングしてみました。ハロプロ楽曲大賞1997-2006ではランキングさせなかった「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」が1位というのは自分でも意外なような、至極納得のようなそんな感じです。でもたぶん、来月やっても同じ結果が出ると思うのでこれで行きます!
ハロプロ楽曲大賞は自分にとって、「世の中的にはこの曲が人気を集めるだろうけども、俺はこの曲にちゃんと点数を配分したい、スポットライトをあてたい」という意思を示す場所でもあるので、今まで「あえてヒットシングル曲をはずす」みたいなこともやってきたように思っていました。でも今回こうやってシングル曲しばりという設定であっても自分として胸を張れる結果になったと思っています(変な贔屓なしに誠実な気持ちで評価する+自分だけの思い入れをプラスする、という観点で)。それでもやっぱり「この曲を落とすんだな? いいんだな?」という葛藤は楽しかったです。ハロプロ楽曲は奥深く、罪深い(?)ということでしょうか。楽しかったです。ありがとうハロプロシングル大全集!!

そして10月9日(日・祝前日)はいよいよ結果発表イベントです! その前にはレトロスペクティブもあります。皆さんと会ってハロプロ楽曲についていろいろ語り合えるのを楽しみにしています!