傀儡音楽

かいらいおんがく

フェスのリストバンドの代わりに感情スカウターを採用する

TIFで自分以外の観客を見ながら思いついたネタです。

そのフェスはドラゴンボールスカウターみたいな形の機械がリストバンドの代わりなんです。それが1台2万円で借りられて、それをつけてないと入場できない。

スカウターは装着してる人の心拍数とストレスなどから割り出した感情を記録していきます。興奮したり、身体を動かしたりした記録から、その人がどの出演者のファンなのかを割り出していく。

さらにスカウターは装着してる人の視線をトレースします。視線の先に別のスカウター(=別の客)があった場合、その対象へ怒りの感情が発生していればそれも記録される。

フェスの最後にどの出演者のステージが盛り上がっていたのかを発表し、賞金を贈呈。で、さらに「ほかの客から最も嫌われていたのは誰のファン?」っつってランキングが表示され、上位3組の出演者は来年のフェスに出演できず、かつその出演者のファンと認定された観客にはスカウター代の2万円が返却されない。それ以外のファンは2万円全額戻ってきて無料で楽しめるフェスですよ、と。

……これで「どの出演者のファンの素行が悪いか、嫌われているか」が定量化できるわけなんですが、まあそんなことして何になるのか、という気がしないでもないですね……。人の感情をデジタルにして露見させても、結局負の感情しか呼び起こせない気がしてきました。