傀儡音楽

かいらいおんがく

チャオ ベッラ チンクエッティ LAST LIVE〜Thank You! Dearest!〜に行ってきた

豊洲PITで行われたチャオ ベッラ チンクエッティのラストライブに行ってきた。泣いた泣いた……。メンバー卒業コンサートは慣れてるけど、本当に好きなグループの解散なんて本当にたまにしかないし、慣れないし、寂しいものです。

「ドヤ顔ポッシボー」的な格好いいチャオベラで始まって、新旧織り交ぜられたセットリストは実験的な要素が微塵もない代わりにあまりにも盤石過ぎて、時間を忘れるあっという間のエンターテイメントショーだった。

「なんじゃこりゃ?!」ってばやっぱりサビが最高だよなぁ。当時、おいおい久しぶりのシングルがこのタイトルかよとびっくりしたものだけど、やっぱり最高だな。ボーカルヌードのところでどうしても涙ぐんじゃう俺。彼女たちの真摯に真正面からハートをぶつけてくるパフォーマンスに何度も何度も泣いてきた。

ラストシングルになった「何度も 何度も…」で涙ぐんだように見えたロビンを見てまた涙。今までの楽曲の振り付けを盛り込んでつくったって話を聞いた時、この日が遠くない未来だってわかってたはずじゃないか。メンバーが諦めないっつってた「夢」。この曲で歌われる「夢の向こう」って、2018年8月3日以降の明日のことだったのかもしれない。

お前何様なんだってお叱りを恐れずに言えば、今日は4人とも、本当にめちゃくちゃ仕上がってたなぁ。DVDに残る前提だからか?(笑) 4人とも最高に可愛らしかった。もろりん、はしもん、ごとぅー、ロビン。可愛かった。綺麗だった。ずっと見ていたかった。

ダンスも歌もキレキレだった。俺が心配していたロビンの喉も、そりゃあ俺の知ってるベストとは違ったかもだけど、今日は全然素直にいいボーカルだった。魂が震わされた。

ダブルアンコールの「ヤングDAYS!!」の途中でかえぴょんとあっきゃんが登場するというサプライズ。4人にとってもサプライズだったはずなのに、6人になった途端に前列3人後列3人のフォーメーションで踊れる美しい絆。びっくりしたし感動しちゃった。全部ちゃんと受け入れられる心地よさ。本当に素晴らしい空間だったな……。

「以上、チャオ ベッラ チンクエッティでした!」
手を挙げる4人。
「そして、私たちが、Theポッシボーでした!」
手を挙げる6人。

(ダブルアンコール分はニコ生で流れなかったらしいという話を聞いて胸が苦しくなる。そりゃあ会場まで足を運んだ人だけが享受できる特権なのかもしれないけど、一回目のあの、涙の止まらないアンコール見た後に、笑いと涙の6人集合があったって聞いたら、やっぱりせつないと思うから……。その決定に文句はないけど、自分の立場だったらと思うと胸が張り裂けそうな気持ちになりました)


2018年のアイドル解散ラッシュの中にいて、相当な数の錚々たるグループが区切りをつけているのを鑑みると、チャオベラの決断もちょうど良かったみたいに思えてしまう。結局は決まっていたこと……みたいなことも、記者会見イベントで今後のことを尋ねられたメンバーが、何とか直接的な嘘にならないように言葉を選びながら答えていたのとセットで思い出してしまう(そんな中俺は空気も読まずに好きな色を尋ねたりしてたんだけど)。

アイドルは3年間売り出して、それで結果が出なかったらすっぱり解散というやり方は実際正しいし賢いと思う。消費者は現金だしね。新しいアイドルに飛びついて「見つけた!」って言いたい人も多い。長年同じメンバーでアイドル続けて、ミュージックステーションまでたどり着けるアイドルなんて本当に一握り、両手で数えられる程度だ。旬とスピード感は大事。アイドルファン以外、苦節○年のアイドルに価値を感じる人はいないからね。

それでも……それでも俺は、チャオベラには続けて欲しかった。続けろ、続けるお前めっちゃストロングと思ってた。シングルCDの枚数で握手券売るイベントを毎週毎週ショッピングセンターの小ステージの上でやり続けなくたって、チャオベラはとっくに別格のエンターテイメントで、安売りせずに大事に、ただ続けてくれればいいと思ってた。

でも今は、区切りをつけたメンバーをただただ応援したい。てっぺん目指して諦めなかったっていう夢の向こうに、絶対メンバーにぴったりの幸せなステージが待っているって確信してるから。それに……解散ライブであんなに、あんなに何度も、また会おうね、最高に楽しかったからまた会おうって繰り返してくれたから。きっと必ずまた会える。年食ってアクティブなムチャができなくなった俺らに優しいスケジュールで(笑)、きっと近いうちに、もしかしたらあっという間に、また最強のエンターテイメントを見せてくれるような気がするから。

全然ラストライブの感想文じゃなくなっちゃった。でも本当に最高だったんです。俺にとっての大事な思い出がまたひとつ増えました。どうもありがとうございました。

チャオベッラチンクエッティを送り出してくれた皆さん、チャオベッラチンクエッティの皆さん、本当にありがとうございました。握手にもチェキにもそっぽ向いていた少数派の俺、ファンの風上にも置けないような俺ですが、本当にチャオベッラチンクエッティが大好きです。

どうもありがとうございました。心から、Thank you dearestでした。