俺、もともとアイドルはブログとかtwitterとか、やらない方がいいと思ってる。ブログをやるんでもコメントは受け付けるべきじゃない。twitterも読ませてもらう分には面白いのだけど、あれは自分宛のリプライを読まなきゃ成立しないものじゃない？ ファンからメッセージと並列に心無い人の罵詈雑言が挟まってて、そんでフィルタをかけることができない。twitterでコミュニケーションをはかろうとする限り、それを読まずにやり過ごすことはできないもん。
アイドルはアーティストじゃないんだ。表現したいメッセージが自分の中から脈々と溢れてきて、それを詞や曲や振り付けにしてるわけじゃない。アイドルしか発することのできない魅力の光をプロ集団にプロデュースさせてより輝く。だから「アイドル」なんだよ。
アイドルに心無い視聴者の心無い言葉をすべて受け止めて、それでも跳ね返すような強さ・図太さ・厚顔無恥さなんて要らないんだよ。そこに責任はない。図太さが足りなくて最前線から退いてくアイドルってのは実際にはたくさんいるのだけれども、図太さが足りなかったから消えてしまうなんて事象は少ないにこしたことはないんだよ。存在自体が稀有なカリスマなんだから。
アイドルってのは一段高い位置で歌ってるから意味があるんだ。下積みの時代に同じ目の高さの位置で頑張って見せるのも、いつか高い位置にのぼることを前提としての「過程」なんだ。特別扱いするからアイドルなんだ。同じ目線で意見するのは間違ってる。受け手の自分が低い位置ってのが嫌なら、同僚やクラスメイト誘ってカラオケにでも行けばいいんだ。そこで思う存分、正論でやりこめりゃいいじゃないか。理屈で女の子を追い詰めて気分が良くなるならね。
一ファンがアイドル本人を正論で追い詰めて、理屈で態度や行動を正させて、それで成功した実例は存在するかい？ それでより輝いたアイドルが、それで百万人にリーチした楽曲が、それで会場を感動でふるわせたコンサートが存在したかい？ しやしないんだよ。一ファンがアイドル本人に直接説教して好転した実績なんて、一部の地下アイドルを除けばひとつもない。ありゃしないんだよ。
twitterなんか、やらせるスタッフが悪いよ。少なくとも一般人と同じようにtwitterを扱わせて、アイドルとしての存在のままで言葉を発信するアイドルに、発信と同じように一般人の言葉を受け止めさせる、防波堤になってやらずに荒波にさらしているスタッフは悪だ。罪深いし頭が悪い。
だが、真野ちゃん本人がそれを望んだのだから、真野ちゃんの責任だってゼロじゃない。万が一恐ろしいことが起きた時に「ほら、やっぱり」「だからやめたほうがいいと思ったんだ俺は」と思わざるを得ない。それでも──。
それでもやりきれないから、もしも真野ちゃんに何かがあったら、真野ちゃんを追い詰めたやつらを全力で追い詰めようぜ。インターネット上で自由な発言になんて金輪際できないようにしてやる。ハンドルを変えようが過去を隠そうが、絶対に暴きぬいてネットの世界の復帰できなくさせてやろう。なあに、ネットの世界から抹殺されたところでリアルの生活は今までどおりだもん、どってことないよ。その人のリアルの生活がどのくらい充実しているかは知らないけどね。
アイドルとアイドル歌謡曲てのは、アイドルの立場とファンの立場がわかった上で楽しむものだよ。そういう遊びについて来らんないなら引っ込んでろよ。自己満足の正論ぶつける相手は他にいるだろ、って話。本当に迷惑だよ。
