傀儡音楽

かいらいおんがく

俺はPerfumeの発音を間違っている

俺はPerfumeを「パ↓フュー↑ム」と発音する。Perfumeの名曲「Perfume」のサビにおける「パ・パ・パ・パ・パ・パ」の後の1回目の「パフューム」の発音に近い。でも実際にはアクセントは頭のパに付くんだよね。名曲「Perfume」のサビにおける「パ・パ・パ・パ・パ・パ」の後の2回目の「パフューム」の発音に近い方が正しい。
自分のアクセントが間違っていることは知っている。でも直らない。直せない。俺の中のPerfumeは「フュ」にアクセントがある「パフューム」なのだ。ついでに言えば「ぱふゅ〜む」でもない。
だって知らなかったんだもん。間違って覚えちゃったんだもん。CDと、viewsicでたまに流れるビデオクリップ。俺が触れられるPerfumeはそのふたつしか存在しなかったんだ。「かしゆかです! あ〜ちゃんです! のっちです! 3人あわせて、Perfumeです!」なんて見たことなかったんだ。在宅だもん。俺がいくら「フュ」にアクセントを置いて発音しても、誰も訂正なんかしちゃくれなかったんだ。っていうか誰も相手にしちゃくれなかったんだ。なんなんだよ。誰だってあるだろ、間違って覚えちゃってなかなか自分で矯正できないものって。
もういいよ、Perfumeは君らのものでいい。俺なんざユニット名すらちゃんと発音できないダメリスナーだもん。
俺の手のひらに、Perfumeはとっくにのっていない。