傀儡音楽

かいらいおんがく

ラブボディーという物語 補足

先日ここでラブボディーシリーズのまとめをやったわけですが。
http://d.hatena.ne.jp/kairaiongaku/20070717/lovebody
あれってDVD付きのミニアルバムだったんです。でも、CDのみの方には「各曲にラブボディー・ストーリーのモノローグを収録」ってのがあって、すっかり忘れてたんですよね。早速CDのみ版を手に入れて、聴いてみました。
……なるほど。ラジオドラマってこんな感じ? 声優さんのCDってこういうのあるかも。モノローグをヒアリングして引用してみましたので以下ご覧下さい。

ラブボディー

私は「横ノリのりのり研究会」のメンバー。
サーフィンとスノボーがメインのスポーツサークル。
サーフィンやスノボーは横に乗る。
だからこんな名前。


最初はまったく興味がなかった。
だって、「横ノリのりのり」なんて。
なんか名前がダサいし、ナンパな感じ。
しかも私は両方やったことがない。


実際入ってみると、夏と冬の活動だけ。
それなのに、何かとミーティングして、キャンプに行ったり、遊びに行ったり。
みんなまだまだ子供だから、何かと集まりたがる。


それでもなんとなく私は、このサークルに在籍してる。
その理由は、先輩。


私をこのサークルに勧誘したのが、この先輩。
私は最初、即答で入部を断った。
それでもこの先輩は、熱心に勧誘をしてきた。
もちろん何度も何度も断った。


でも、それから1年間の勧誘作戦に負けた。
その負けは、いつの日からか、その先輩を好きなってしまったのを確信した日。
それが、私がこのサークルに入ったきっかけ。
でもこの気持ちは伝わっていない。
誰も知らない。
片想いでもいいや、と思うようになったある日のミーティングで、私の心が変化した。

この後、下心みえみえの海へのお誘いがある。

ラブボディー2

先輩は、別にすごくかっこいいわけでもない。
運動神経もそこそこ。
結構フツー。
でも、勧誘してきた時の熱心さに、情熱を感じた。
男はアツくないと!


私は甘いものが大好き。
特にホワイトチョコレート
でも、でもあの日から苦労して、このスタイルを完成。
努力した。
努力しまくった。


たしかに先輩は私に告白した。
あの日、あの海で「好きだよ」って言ってくれた。
一言、ぼそっと。


でもね、一度の告白なんかじゃ、私は素直に、はい、つきあいます、なんて言えない。
あんな不純な動機で海に行って、私の水着姿を見て言われても、なんか軽いよ。


もっと情熱を私に出してきて欲しい。
と、思っていたら、そのあと……。

この後、再度南の島への誘い。

ラブボディーIII

私を入部させた時の先輩は何だったのか。
情熱のカケラさえ見えない。
あれはマボロシ


男を見る目、ないのかなぁ、って真剣に思っちゃった。
みんなみんな、ホントにどこを見てるの?
私のことが好きなんじゃないの?
でも、私からは言えない。
だって格好悪いでしょう?
結構私は一途なんだよなぁ。
一回決めたらそれ、って感じなんだけど。


このまま終わっちゃうのかなぁ?
もうあきらめた方がいいのかな、って思ってたら、こんな衝撃的な出来事が。

この後先輩が女友達に手を出す。

ラブボディーfor...

呆れて物も言えない。
よりによって、私の仲のいい友達と?
それ知っててこんな結末?
本気で最低だよ!


でも結局、あの二人は別れた。
あの娘は泣きながら怒ってたけど、結果オーライだったと思う。
だって、女のこと、表面しか見れない男なんて、最低!
なんかふっ切れた。


だからあたしは、今年の冬、いつもの5対5メンバーの女の子だけで、スキーに行くことにした。
「横ノリ」なんて忘れたいから。
もちろん、「恋人はサンタクロース」を聴きながら。

この後ナンパなスキーヤーにひっかかりそうになる。

ラブボディーVs

危ない危ない、また変な男に引っかかりそうになった。
ホントに、調子がいい男が多過ぎるよね。
あたしなんか、未だにスタイルキープするために努力してるのに。
すぐ他の女に行っちゃうなんて。
ホントいいかげんなヤツが多いんだよね。
だから最近、女の子の方が強くなっちゃうんだよね。
……男が弱くなったのかな?


でも、でもきっと理想の人が現れる。
現れる……はず!
よーし、さらに磨きをかけるぞ!
しっかし、ナマケモノのあたしがよく頑張ってるよなぁ。
ま、これも先輩のおかげ、ってことで。


……そういえば、先輩何やってるんだろ?
まあ、もう、関係ないけど。
……ちょっと気になるな。
一度好きになっちゃうとね。
……あ〜、考えない考えない!
次に期待しよう!

この後、スカウトマンに声をかけられグラビアアイドルに。

ラブボディーRock!

本当に自分でもびっくり。
まさか芸能人になるとは。


そのおかげで、色んな友達から電話かかってきちゃった。
雑誌見たよーとか、テレビ観たよーとか。
それで最後に「今度飲みに行こうよ!」とか、「昔から好きだったんだよねー」とか。
芸能人になったらみんな態度がころっと変わっちゃった。
はぁ……電話番号変えよう。
だって、みんな調子良すぎ。


先輩も今頃どこかで見てるのかな?
あー、だめだめ! なんで気になるんだろう?
過去は過去のもののはず!
だから、新しい自分のために、さらに磨きをかけて、最高の人を見つけるぞ!
……って、思ってたら、こんなことって……。

この後、ロケ地に先輩が現れて再度告白。

ラブボディー-SEVEN-

ホントにびっくりした。
心臓止まるかと思った。
だって、……先輩があんなところにいるなんて。
私を追っかけてきて……。


でもなぁ、色んなことあったし、今さらつきあうなんて。


……うーん……でも……でも……情熱を感じたな。
ホントにあたしのこと好きでいてくれたんだな。
先輩の心が見えた気がする。


あれ……あたし、心を奪われちゃった?
あたしもやっぱり好きなんだ……。


そっか……心に嘘はつけないね……。


私も……愛してる。
先輩という呼び方も、これで卒業ね!


夢が……叶った。

この後、ゴールイン。
なるほどなー。このCDで聴くと歌詞の内容がはっきり入ってきて、すっごくわかりやすい! ご購入を検討されている方、CD+DVDの方も良いですけどCDのみ版もオススメです! 俺もお盆休み最後の日に、長澤さんの朗読をテープ起こしできて大満足です! ありがとう長澤さん! ありがとうラブボディー!
愛体-SEASON I-