傀儡音楽

かいらいおんがく

ハロプロ楽曲大賞 結果発表ラジオを終えて

ネットラジオでの結果発表において、パーソナリティーという大役をおおせつかったわけですが、大きなトラブルもなく(2時間を予定していた番組が若干延長した程度で)つつがなく番組を完了させることができたことを素直に嬉しく思っています。


放送中のリアクションに若干反応させてもらいますと、まず「チャットを見られる状況は作っていたものの、じっくり見たり反応したりする余裕がなかった」というのが実際のところです。
それから「実際にハロプロの曲は流さないのか」という質問ですが、我々が運営しておりますradio.gsというネットラジオ局の枠組に番組を持ったということで、ストリーミングに関してはイリーガルな手法はとらない形でお願いしました。逆に言うと番組が始まる前に例えばテレビジョンの「マーキームーン」が流れていたわけですが、あれは合法的に流しているものです。海賊ラジオではない、ということですね。
「一人声の小さいヤツがいる」に関しては俺です。俺ひとり、出力の小さい安いマイク(自前)を使っていたからです。すんません。忠告してくださってたとみぃさん、言うこと聞かなくてすんません……。
「モコモコタン萌え〜」「モコモコむかつく」などの声に関しては、かしこくて優しいキュートガールですよ、と説明しておきましょう。


ウェブ上の反応を拝見していても、当然皆さん順位に関するコメントばかりですので「ラジオ番組による発表が、特にイベントを盛り下げるようなものでなかったのだ」と好意的に受け止めております。もともと「今回はイベントとして会場にお客様を集める形でなく、順位の発表に特化した形でシンプルに行ないたい」というピロスエさんの意向がありましたので、その面ではたいへん良い形にまとまったのではないかと思っています。

ただ……ものすごく緊張しましたね。ネットラジオでしゃべるのは慣れているつもりの俺ですが、相当プレッシャーを感じておりました。番組が終わった後の安堵、どっと訪れた疲れは今までに無かったなぁ。だからピロスエさんとみぃさんモコモコさんと4人での打ち上げはたいへんリラックスしたしたいへん盛り上がりました。あんなに緊張してラジオやって疲れた後、居酒屋でまたハロプロの話で盛り上がってる俺らって(笑)。

投票結果に関しては自分としては納得しています。℃-uteと久住の活躍は目覚しいものでしたし、やっぱり本体(モーニング)は強いなと実感させられましたし。

青空がいつまでも続くような未来であれ!」って「青空の10人」というキーワードもふまえた上で「紺野を送り出す為の曲」として多くの人に認識されているんですね。俺全然知りませんでした。そのため「今回の同曲の1位獲得は紺野ファンの集団投票によるもので、楽曲本来の評価ではない」という意見を多く見かけました。さらに「こんなの楽曲大賞でもなんでもない、思い入れ大賞だ」みたいなことまで言われているようなんですが、俺は取り立ててそうは思わないんですね。

俺も「青空が〜」はとても好きな曲なのですが(結局投票はしなかったんですが)、好きになったのは「踊れ!モーニングカレー」のコンサートで観て感動したことがきっかけだったんです。それまでは普通にいい曲、ぐらいの印象だった。俺のように、紺野卒業と無関係に評価してる人もたくさんいるんじゃないか、と思います。

まぁ実際、「楽曲大賞でなく思い入れ大賞」であったとしても全然いいと思いますし。「音楽としての素晴らしさ」とか「本質」とかの公平な尺度なんて存在しないし、そういうの抜きでどんな風に自分の中にしみこむか、どんな風に同化するかってのが音楽の楽しみだって思ってるんですよね。

そんなこと言いつつ俺としては納得が行かなかったのがBerryzの「笑っちゃおうよ!BOYFRIEND」の評価があまりに低すぎること! 数秒前に自分で書いたことをひっくり返すようですが、「お前らちゃんと曲の良さで選んでるのか! 推しメンの存在で決めてるんちゃうんか! 楽曲大賞の意味わかってんのか!」とか思っちゃいましたよ。

……っていくらなんでもひっくり返し過ぎですね。結局こんな風に「自分だけは贔屓目もふまえた上で冷静に客観視しているのだ。自分と同じ判断ができない誰かさんは、推しメンとか思い出とかに目がくらんで楽曲で判断するという部分が狂ってしまっているのだ」みたいに誰もが思ってしまいがち、ってことなんでしょうね。きっと。

むしろ、順位を見て全然自分の考えるランキングと違う、ってことに対して「そう、みんなはその人気の曲に目が行ってしまうだろうけど俺は違うんだ、この曲の本当の良さをわかってるんだ」って思うのが(負け惜しみでなく)一番良い楽しみ方だと思うんですね。逆に「俺の考えたランキングと全く一緒だったよ」という人は、「もしかして俺ってすごく平均的で凡庸な趣味なのかな……」っていうことにちょっと凹んだりしなきゃならないかもしれないわけで。


長々と書いちゃいましたけど、そんなことぐるぐる思い巡らせつつ、また来年も同じように、この楽しい企画に参加させてもらえたらなぁと思っているのです。来年もまた、素晴らしいハロプロ楽曲に出会いたいと思ってます。
そして目下の楽しみは、俺と同じように「図書室待機」や「踊れ!モーニングカレー」を選んだ人たちが、どんなコメントをつけているのか読むことです。……って、急かしてるわけじゃないですよ!(笑)>ピロさん

ラジオ聞いてくださった皆さん、俺からもありがとうございました。また来年「第6回ハロプロ楽曲大賞2007」でお会いしましょう!
http://www.k2.dion.ne.jp/~prse/hpma/2006/