昔、denki biribiriってサイトをやっていて、そこで毎日アップするコラムには好きなCDの歌詞を部分引用してたのね。
文章の内容やキーワードにリンクさせて面白みを出してたんだけど、やっぱりことあるごとに無断引用だ、著作権侵害だ、まともっぽいこと書いてるけどアンタだって違法なことやってんだから他人のこといえないだろ、みたいなことを繰り返し言われて、やめちゃった。まあそういう人たちは、謝罪や改善があれば溜飲を下げるわけだし。今はやめてるので満足していることでしょう。
サイト自体を休みたいと思って閉鎖して、今はこうして別のサイトをやってるけど、歌詞の引用はしないですね。正当な理由での引用であることを明確にすりゃいいんでしょうけどなんか面倒くさいというか。俺がかかってる呪いのひとつでもあります。
でも、なんだろうね。不思議と曲の歌詞を入力して、それをアップして皆に見せたいなって思いにかられることがあるんですよ。
学生の頃からそうだったな。気に入ったCDの大好きな曲の歌詞を手帳に書いて、見惚れたりしてた。歌詞カードから転記の丸写しにするんじゃなくて、聴きながら、あるいは頭の中に刻み込まれた歌詞を鼻歌になぞらえながら、書くのが好きだったんだよね。
それはまるで恋をした女の子が、好きな人の名前をできる限り多く口に出したがる、みたいな。相手の名前をそれこそフルネームで、何度も口にしたりして、その間だけ微妙な喜びにひたる、みたいな感じ？ 風呂の鏡が曇っていれば、指でなぞるのは好きな人の名前、みたいなさ。……それとは違うかな。違うか。
愛する人の名前を日記に／Berryz工房
アルバム『第(2)成長記』￥3,059 収録
アルバム終盤のフォーキーでスローな曲。ファンからの評価も高かったシングルが5曲も入ったアルバムなのでそれだけで充分満足なのに、Berryz工房のアルバムってやっぱりシングル以外の曲もいい感じに作られてるんだよね。ホントにファン泣かせ。むしろBerryzにばっかり力入れてないで、CMの仕事もあまり来ない後藤真希とかにいい曲歌わせてくれよ、って思っちゃうくらい。来年もいい曲聴かせてくれることを期待してます。
結局、ちょっとした一体化みたいなものを感じてたのかもしれないですね。好きな人の名前や好きな歌詞が自分の中を通って自分の文字でアウトプットされて、それを見て確認して、そしてぼんやりすることに何らかの意味を感じてたんだよね。多分。
34歳にもなって「愛する人の名前を日記に」とか言ってる場合じゃないけどね。
それでもいまだに、好きな歌詞を脳内で反芻してみたら物凄く良く感じて、何かにとりつかれたみたいな気分でキーボードを打って、それを見てうっとりしたり口ずさんだりしています。そういうのが好きなんだな。で、この気持ちを誰かと共有できないかと思って、入力した歌詞をmixi日記の入力欄にペーストして、ちょっと迷って、結局アップしないってこと、やってますね。いまだに。
